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後々のトラブルに合わない為の対処法
まず第一点目として、個人間でバイクを売買する際に最も注意すべきなのは、廃車手続きを自分自身で予め必ず済ませておくということです。
購入を希望する方の中には「廃車手続きは私が行います」と主張する方も居らっしゃいますね。
これは善意からの言葉である場合も多いのですが、約束通りの期間内に廃車手続きを行ってもらえずにトラブルに発展するというケースも目立っています。
廃車手続きを進めてもらえなければ、その期間に発生する税金は全て「所有者」である売主自身が支払わなければなりません。
さらに、もしも名義人の変更手続きが行われる前に買主が事故や違反を起こしてしまうと、売主に「所有者の責任」が発生することになります。
もっと悪質なケースでは、名義人が売主のままバイクが犯罪に流用されるという事件も実際に起きています。
もし、そうなってしまえば身に覚えのない事件で警察から嫌疑をかけられ、聴取を受けることは不可避です。
このような様々なトラブルを避けるために、例え買主が知人であったとしても必ず自分自身で廃車手続きを済ませておきましょう。
また、250cc超えで車検が残っているバイクは、金額を頂戴し、名義変更後に車体渡しする方法もあります。
しかしこちらも可能であれば廃車後の引き渡しをお勧めします。
支払いは一括払いが当然として下さい。
金銭的な問題を防ぐためには、基本的に売買代金は現金一括払いにのみ対応するというスタンスを崩さないことが大切です。
特にインターネットを経由してバイクを売買する際には、代金が全額振り込まれたことを確認してからバイクを配送するようにしましょう。
対面で取引を行う場合には、代金が封筒に入れられた状態で手渡されることがほとんどです。
その場で一度開封して代金を確かめておけば、後になってお金が足りていなかったことに気付いたという問題も起こりませんし、「間違って代金よりも多くお金を入れてしまっていた」といった主張も受けずに済みます。
対面での取引時には、バイク現物と必要書類を渡し、現金と引き換えにする方法が一般的な方法です。
分割払いの場合は、書面での契約が必須!
友人などの場合で、どうしても一括払いでの支払いが難しいと相談を持ち掛けられた場合には、分割払いにて対応するケースもあります。
(オークションなど他人との取引での分割払いはお勧めできません!)
この際には月々の支払額についてよく話し合い、口約束ではなく書面で返済額や返済回数を記しておきましょう。
また、法律で認められている料率であれば利息を請求することも可能です。
しかし、契約締結後の利息請求は無効になってしまいますから、分割払いに関する書面を用意する際に条件として利息を盛り込むことを忘れてはなりません。
ただし分割払いには売主側に一方的なリスクが圧し掛かります(途中で支払わなくなる)から、極力一括払いを求めることをおすすめします。
売買契約書(amazonでも販売されています。)はウェブ上のひな型を参考にし、売主・買主が直筆での署名を行い捺印することで、返済遅延等のトラブルが起きた際にも対処しやすくなります。
未成年者との取引の場合は、契約を無効に出来るため、親権者による承諾と一筆が必要になります。
より確実にまた厳格な契約にするには公証役場にて公正証書を組む方法も御座います。
売買契約書は、市販での購入(1,000円程度)や、特別な文言を入れたい場合は行政書士による作成(15,000円程度)も可能です。
念のための補足ですが、ローン残高はありませんか?
もし、売却する予定のバイクをローンで購入した場合には、必ずローン残高を確認して下さい。
返済していない場合には、販売店や金融機関がバイクの持ち主であると明記されているため、自分で勝手にバイクを売買することは出来ません。
もしも、ローン残高がある状態でもバイクを売却したい方は、バイクランドを参考にして下さい。
ローン残高のある状態では、所有者の名義変更が認められないため、近い将来必ず買主との間でトラブルが発生します。
(個人売買の前に、予め残高を一括で返済し、バイクの所有者を売主(あなた)自身に移してください。)
意外に多い?売却後の不具合に対しての責任やトラブル
売買が完結した数週間~数ヶ月後のトラブルとして頻発しているのが、バイクのコンディションや不具合を指摘されるという問題です。
取引を進めている最中には気付かなかった傷や汚れが見つかったり、何らかの不具合が発生したり発覚したりした場合、
(いわゆる瑕疵の部分です。)
- それを理由に代金の一部を返金するように求められたり、
- 修理にかかる料金の負担を求められたり、
- バイクを返品したいと主張されたりする
といったトラブルは非常に多く発生しています。
このようなトラブルを防止するためにも、やはり契約書の存在は極めて重要になります。
難しい条件や規約を書き込む必要はありませんが、「売買契約を締結した後に発覚した不具合やトラブルに関しては一切関知しない」という条件を設けることが売主にとっては必要不可欠です。
※売主には瑕疵担保責任がありますが、その責任を負わないという特約を付けるという事です。
売主側としては後々のトラブルを予防するためにも、バイクが何らかのトラブルを抱えている場合には、どんなに些細な問題だとしても包み隠さずに買主に伝えておかなければなりません。
※売主が瑕疵がある事を知りつつも伝えなかった場合や、バイクの基本的な性能が備わっておらず(走行できない、ガソリンやオイル漏れ、フレームのゆがみなどなど)それを買主に伝えていない場合は、売り主側は瑕疵担保責任を負う事になります。
よって、買主にバイクの外観をじっくりと現車確認してもらい、可能であれば試乗をお願いし、バイクのコンディションを完全に把握してもらってから売買契約を結ぶようにして下さい。
契約書には売買を行った日付と相手のサイン、そして印鑑を推してもらいましょう。
(売主・買主の双方が1枚ずつ保管するようにして下さい。)
もしも、譲渡後に瑕疵によるトラブルがあった場合は、双方の話し合いの上で、送料はこちら持ちで売却代金を返還し、バイクを返却してもらう(契約を解除する)方法も視野に入れて下さい。
ネットオークションで出品する場合には?
一般的には、バイクを個人間で売買する際にはYahoo!オークションやメルカリを始めとするフリマアプリを利用して買主を探すことになります。
メーカーの名前や機種名、モデル名などの正確な情報を商品説明欄やタイトルに記入し、傷や故障個所、修理箇所から走行距離など気になる点は全て事細かく記載しなければいけません。
事故歴やフレームの歪みの修正など修復歴がある場合は告知義務があるため、明記必須になります。
現状車両渡しとし、返品は行わないなどの記載も必要です。
(売買契約書を作成する場合は同様の文言が必要)
ただし、説明欄に明記の無い重大な瑕疵がある場合は契約解除(キャンセル)出来る例もあるためご注意ください。
また、買主は写真を頼りにバイクのコンディションや美しさを判断して入札を検討しますから、可能な限り高画質な画像を用意することも重要です。
様々な角度から念入りに写真を撮っておけば、売却後に買主から「説明されていない部分に傷が付いていた」などといったクレームを付けられた際に反論として使用できる証拠を残すことも出来ます。
※写真は後々撮り直しの無いよう、何枚も多めに撮影しておくことを推奨します。
注意点として、想定通りにアクセス数や入札数を稼ぐことが出来ず、信じられないような安値で落札が決まってしまう可能性があります。
ですので、バイクをネットオークションに出品する際には、注目を集めるための「1円スタート」や「100円スタート」といった手法を用いることは避けましょう。
※以上、個人間での売買だと売却後の名変や故障、支払いなどのトラブルになる可能性もあるため、まずは買取専門店での複数査定を推奨します。
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